石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか

東京都現代美術館で開催されている「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」見てきました。

https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/eiko-ishioka/

どの作品も圧倒的なパワーがあり凄まじかった。対峙するだけでこちらの体力気力まで奪われそうな感じがあった。でもどのデザインワークも古さを感じさせず、今でも通用するようなものばかり。それは逆に、石岡瑛子が主張するような世界に現状でも至っていない事を意味しているのだけど。特に女性を取り扱ったものは今でも通用するぐらいの強いメッセージ性と意義があると思う。それをあの当時にやったのはすごいな。でも今はそんな主張すら出来ないんじゃないだろうか、退化してるのでは、と感じて少しゾッとしてしまった。一方で、民族や黒人の方を扱った広告は、今だとちょっと難しい気がする。文化の盗用とまでは行かないけど、少しエキゾチシズムに寄っている感じはあった。

途中、広告の作成途中の指示内容が書かれた展示があって、すごく面白かった。こういうところに修正入るんだな、とか自分じゃ到底気がつかないような細かい点にまで修正が入ってて、プロの視点を知ることが出来たのはよかった。

映画の衣装も面白いデザイン多かったなー。「落下の王国」気になったので映画自体も見てみたい。あとミシマ面白そうだけど、日本だと上映いまだにできない状態なのかな?

結構閉館ギリギリに行ったので後半かなり駆け足になってしまったのは残念。でも閉館ギリギリだったからか、東京の展示なのに人はそこまで多くない状態で見ることが出来たのはよかったな。地方にも巡回来て欲しいなーカタログも買いそびれたし。愛知県なら豊田か刈谷あたりなら良さそうな気がする…